君の名は。 感想 新海誠

公開3日目ピカデリーで視聴.同行者は芋,HP.

新海誠のPVはみんなが幸せになるけど映画はみんなが...という気持ちで迎えた君の名は.広い客層に向けた宣伝にかなり力が入っているし流石にハッピーエンドでくるだろうという予想でいざ突撃.いや”はぴぱら”のPVは未だに時々見ますよ?

序盤,成人後の主人公二人のカットが出てきた時点でこの二人はメインで描かれる高校生時代で会えなかったということがすでに示唆される.秒速を彷彿とさせるような電車や踏切のシーンがバンバン出てきて,ヤメロー!となった人は多いはず.OPらしきものが挿入されて瀧君視点へ.

入れ替わり.よくある日常の恥ずかしエピソードみたいなものは少なく,描写がとてもマイルドだった.主人公二人の感情がずれて変わっていく周囲ではなく入れ替わっているお互いに向ていたように感じたので,描きたいところはあくまで二人だったのだろう.個人的に細かく描かれると苦手な部分だったのでここをストレスレスに視聴できたのは助かった.

まあともかく三葉ちゃんのときに美術部で鍛え上げた(?)画力で再現した糸森町の絵を元に岐阜に飛騨に旅立つ瀧,司,姉さんの三人.しかし姉さん高校生にここまで入れ込むってどれだけ瀧(in三葉)のこと好きだったんだろう.なにはともあれ口かみ酒,結び紐,というアイテムが彼彼女を繋ぎ”かたわれ”のシーンを迎えるわけだけど,間違いなく優勝シーンですね.知ってたけど相変わらず映像がいい,初めて男の子を前にした女の子として描かれる三葉ちゃんが可愛い,あと瀧君が性欲先走ってサインペンで名前じゃなくて”すきだ”って書いちゃうことで結果的に字が残ったところが面白かった(僕の解釈だとあそこで瀧って書いててもすぐ消されてしまう).

秒速では,人と人はやさしさで確かにつながることができてそれは時に奇跡的ですらあるがが時間の流れはそんな奇跡に対する感動や衝動を薄れさせていく残酷さが描かれていたと感じた.しかし「君の名は。」では主人公二人が記憶の消失や時間の流れにあらがって5年越しに相手を見つけるところに至った.こうして並べてみると新海誠に何かしら変化があったのだろうと感じざるを得ない.秒速だけでなく言の葉の庭や雲~ほしの~など様々な作品の要素がちりばめられているらしく,集大成っぽいので全部拾って眺めてみたら何かが見えるのだろうか.秒速と言の葉しか見てないので新海誠の変化を追うなんてことはできないけど,他のオタクが一杯語ってるだろうからいっちょかみしてやりたくもない.まあ言いたいことは,ハッピーエンドの方が売れるし受けてもスッキリするよね.でもメッセージ性は全く異なるから監督がどうしてそっちを選択したのか変化が知りたいね.ということかなあ.

 

あとは細かいところ.

 

時間のズレを二人がどうして気づかなかったのか,という疑問はネチネチつつき始めたら止まらないと思うが,夢だと感じるくらい記憶が不鮮明だったと いうことや核心となる情報は伝達できないというルールを考えることで個人的には割とすっきりしている.ルールについてしっかり考えたいなー.

一番のツッコミどころは男子高校生が日常的に1000円オーバーのパンケーキを置くようなカッフェに通っているところですね.ここがサ○ゼならかなりリアル(体験談)だけど田舎娘がハーフティラミスに感動している図はあまりにも悲しすぎるので,全然オッケーです.

 

5年後の女子高生四葉,スクールアイドル始めそうな容姿でしたね.

おわり

 

メモ

読みやすい日本語にしていきたい.

追記するとしても別項でやろう.

シン・ゴジラとアイスタについて書きたい.

別にアニメに限らずゲーム,自分語り,就活,研究,政治色々書く予定.

頑張ろう